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2025年8月度「ADAV視認実績」から見る空港広告の新たな可能性

 全国主要空港に設置されたデジタルサイネージ「Airport Dynamic Ad Vision(以下、ADAV)」の2025年8月度視認実績データがまとまりました。本記事では、2025年8月度の各空港ごとの視認データを紐解きながら、マーケティング施策をご検討中の企業・代理店の皆さまに向けて、媒体価値をお伝えします。

全体概況 ― 通行者730万人、視認者380万人超

ADAV設置空港全体の数値(2025年8月実績)  ※以下、端数切捨て

通行者数 :  732万人
視認者数 :  386万人
視認率  :   41.8% 


 2025年8月の1ヶ月間で、ADAVの前を通過した空港利用者は732万人。そのうち、サイネージを視認した人数は386万人に達しました。視認率は41.8%と、通行者の約2人に1人が実際に広告に目を向けた計算です。これは一般的な交通広告や屋外広告と比較しても非常に高い水準であり、「移動導線の中で必ず目に入るメディア」としての強みがデータで裏付けられています。

 

 空港ごとの特徴分析

羽田空港

圧倒的な母数と首都圏ビジネス層

通行者数 : 304万人
視認者数 : 146万人
視認率  : 35%     ※2025年8月実績

国内最大の旅客数を誇る羽田空港は、通行者数・視認者数ともに圧倒的。首都圏のビジネス渡航者や富裕層、インバウンド旅行者が集まる羽田は、ビジネス需要・レジャー需要双方をカバーでき、多様なプロモーション訴求に特に適しています。

 

北海道(新千歳・旭川・函館)

高視認率で旅行者層に強い

通行者数 : 171万人
視認者数 : 120万人
視認率  : 54%     ※2025年8月実績/3空港の合計値となります。

2人に1人以上が広告を認識する驚異的な数値を記録。観光目的の利用者が多く、滞在時間も長めなため高い視認率に繋がっています。夏休み、冬のスキーシーズン、年末年始の観光需要など各シーズンで多くの旅客で賑わいます。旅行商品、レジャー施設、地域食品などとの親和性が非常に高い空港です。

  

中部国際空港(セントレア)

平均値を上回る安定感

通行者数 : 27万人
視認者数 : 13万人
視認率  : 40%     ※2025年8月実績

国際線需要が戻りつつある中部空港は、出張・観光いずれの層にも幅広くリーチできます。名古屋圏という産業集積地を背景に、展示会シーズンや年度末商戦といった具体的なビジネスシーンでの出稿効果も見込めます。

 

中部国際空港

那覇空港

地域訴求と観光需要をダブルで獲得

通行者数 : 20万人
視認者数 : 9万人
視認率  : 39%     ※2025年8月実績

視認率40%前後を堅調に維持。夏休みや年末年始のリゾート需要を取り込むゲートウェイとして強みを発揮します。インバウンドも多く、観光誘客やレジャー関連広告におすすめです。

 

那覇空港

年代別分析

 
30~40代がボリュームゾーン

 年代別に視認者数をみると、30代(281万人)と40代(233万人)がボリュームゾーン。この2世代だけで視認者全体の66%を占めています。消費力の高い働き盛り層・子育てファミリー層が中心であることから、ビジネスシーンでの役職者へのアプローチや年末年始や夏休み等の帰省・旅行に伴う消費行動にダイレクトに響く媒体といえるでしょう

 

ADAVの強み

「見える」OOHメディア 

 ADAVは従来の空港広告では困難だった「効果の見える化」を実現しました。ADAVはAIカメラにより、通行者数・視認者数・年代構成を毎月計測・レポーティング可能です。このため、出稿後の効果検証を行いながら翌年のキャンペーン(例:ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始)へと戦略を繋げることができます。各月や空港別の視認データの傾向を知りたい方は、是非下記よりお問い合わせください。

 

まとめー空港広告の「新しいスタンダード」へ

 2025年8月度のデータは、ADAVが「人の流れに寄り添い、購買行動に直結するメディア」であることを示唆しています。羽田のマスリーチ、北海道の高視認率、地方空港の地域密着。これらを組み合わせることで、広域で認知を得ることが可能です。最後に改めて8月度の実績を元にADAVの特徴をまとめます。

POINT

01

高視認率
   ― 平均42%、北海道では54%という高水準

POINT

04

利用シーンに直結
    ―帰省や旅行シーズン等の移動時にダイレクト訴求

POINT

02

確かなボリューム
   ― 1か月で380万人以上にリーチ

POINT

05

データドリブン運用
    ― 効果測定・改善が可能

POINT

03

ターゲット精度
    ― 30〜40代中心、消費力の高い層に的確アプローチ

今回の記事は以上です。今後も皆様のマーケティング活動にとってお役に立つ情報提供して参りますのでご期待ください!

 

事業創造室 マネージャー 沼澤遵
事業創造室 マネージャー 沼澤遵
前職、GMOインターネットグループにてデジタル広告営業およびメディア運営。14年当社入社。訪日メディア運営、マイレージクラブパートナー開拓、マルチ決済営業を経て、空港を活用したBtoB(toC)コミュニケーション設計のエキスパートとして活動中。 【著者への相談はこちら】https://calendar.app.google/fTGWByQFJ9zPYCH96
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