1887年創業の日本を代表する化学メーカー。
人々の豊かな生活と持続可能な社会の実現をめざし、
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幅広い分野で人々の暮らしを支えるグローバル企業。
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羽田空港で実施した花王「ビオレUV」の販促プロモーションでは、Airport Dynamic Ad Vision:(以下、ADAV)を活用し、店舗での売上向上という結果を果たしました。本記事では、空港という特殊な環境で、販売店の近くに設置されたADAVが、どのように商品の売上を飛躍的に伸ばしたのか、その成功要因と具体的な効果を分析し、リーセンシー効果の重要性をご紹介します。
はじめに : リーセンシー効果とは
リーセンシー効果とは、「最後に接した情報ほど記憶に残りやすい」という心理効果です。広告に置き換えると、購買や意思決定の直前に接触した広告ほど、行動に影響を与えやすいということになります。
たとえば、旅行の計画を立て終え、いよいよ出発するタイミングで目にする広告は、「今、必要な情報」として自然に印象づけられます。
特に空港や移動中など、行動に近い場所・時間での広告接触は、ブランド想起や購入・来店の後押しにつながりやすく、認知から行動へと橋渡しする重要な役割を果たします。
プロモーションの目的と施策内容
今回のプロモーションの目的は、旅行者への日焼け止め商品の購入機会創出および売上向上でした。
この目的を達成するため、以下の施策を実施しました。
空港内での広告出稿
∟ 空港保安区域内のデジタルサイネージ(ADAV)にて商品の広告出稿を実施
サンプリング&販売
∟ 羽田空港第2ターミナル内ANA FESTA店舗での試供品サンプリングおよび商品の販売
ANA FESTAは羽田空港第2ターミナル内に複数展開しており、販売店舗と近い場所で広告掲出を図ることで、広告視認から購買行動までの時間的・空間的な距離を短縮する戦略が採用されました。
※本プロモーションは通常メニューではございません。ANA FESTAでの商品販売にあたりましては、ANA FESTAとの契約および調整が必要となります。
※ADAVへの広告出稿でANA FESTAでの商品販売が確約されるものではありません。
▼プロモーション実施場所 : 旅行者の導線上にADAVおよびのANA FESTA(ピンク色が店舗)が配置されている。
▼ANA FESTA店舗ではPOPも設置し、 ▼ADAVでは、視認者数39,718人、視認率32.35%を記録

ADAV放映期間中に売上が伸長
ANA FESTAでの販売実績(2023年7月1日〜7月31日)を比較した結果、ADAVでの広告掲出期間中(7/1~7/16)の方が掲出後(7/17~7/31)に比べ、顕著な売上増加を記録しました。
具体的には、ADAVでの広告掲出期間中の方が掲出後に比べ、1日あたりの販売数が約150%と大幅に向上。
特に注目すべきは、出稿後の期間には3連休(7/15-7/17)や夏休みに突入した7月後半が含まれ、来店客数が7月前半と比較して約9,500人増加していたにも関わらず 、売上は放映中の方が上回ったという事実です 。
これは、ADAVでの広告掲出が来店客数の増加以上に売上の拡大に大きく貢献したことを示しており、ADAVによる販促効果の大きさが証明されました

成功を導いた「リーセンシー効果」と3つの要因
ADAVによる売上貢献の背景には、広告を見た直後に商品を購入できる環境、すなわち「リーセンシー効果(直前接触効果)」が最大限に発揮されたことがあります。
この成功を支えた要因を以下の3点で解説します。
1.最高のリーチを保証するサイネージ設置場所
ADAVは、空港保安区域内で最も通行者が多い58番~63番ゲートの前に設置されています。
これにより、多くの旅行者に広告をリーチすることが可能となりました。
広告掲出期間中実績
視認者数 : 39,718人
視認率 : 32.35%
動線上で多くの人に接触できる場所に広告を打つことが、認知から購買意欲の喚起に直結しました。
2.シームレスな購買環境と滞在時間による態度変容
空港リテールメディア最大の強みは、広告接触から購買行動に至るまでのシームレスな環境を提供できる点です。
ADAVで商品広告を見た利用者は、その直後にすぐ近くのANA FESTAなどの店舗で実際の商品棚を見つけ、迷うことなく購入に移ることが可能です。これにより、広告の認知から購買行動までの時間が極めて短縮され、広告が購買意欲に与える影響(リーセンシー効果)を最大限に高めることができます。
この近接性に加え、空港利用者特有の長い滞在時間も広告効果を大きく後押しします。
航空局のデータによると、利用者が鉄道を降りてからフライトまでの平均滞在時間は約60分にも及びます。
特に主要なADAVが設置されている出発ロビーでは、保安検査の締め切り時間があるため、利用者は移動を終えてから20分以上は確実に滞留する時間が発生します。
この「長い滞留時間」があることで、利用者は広告を何度も視認する機会を得られるだけでなく、時間的余裕を持って購買行動へと移行しやすくなります。
結果として、空港の出発ロビーは、広告を見たことによる購買への態度変容が極めて起こりやすい、効果的な空間となっているのです。
3. 季節性と旅行動機に合致した商品特性
日焼け止めという季節性の高い商品は、夏休みなどで遠方へ旅行に行く人、これから日焼け止めが必要な人、そして旅行前に日焼け止めを買い忘れた人へのリーチに成功しました 。
空港という「旅の直前」というロケーションと、広告メッセージが相まって、旅行者の潜在的なニーズを掘り起こし、衝動的な購入を促すトリガーとなりました。
今後の展開:空港リテールメディア化の推進
本事例は、ADAVが単なる広告媒体ではなく、店舗と連携し、具体的な売上成果を生み出す「リテールメディア」として極めて高いポテンシャルを持つことを示しています。
今後、全日空商事株式会社では、この成功事例を基に、空港というロケーションを最大限に活用したリテールメディアの提案をさらに強化していきます。空港におけるADAVは、旅のモチベーションが高まっている層に対して、「今、この場所で買いたい」という購買意欲を喚起し、店舗へ誘導する最適なツールです。
私たちは今後も、広告主様の売上向上に貢献する効果的なメディアソリューションを提供してまいります。
「Airport Dynamic Ad Vision(エアポートダイナミックアドビジョン)」は、国内で初めて空港間のデジタルサイネージをネットワーク化し、広告の一斉配信を可能にした次世代広告配信サービスです。動画や静止画の素材ひとつで、全国12空港61台のデジタルサイネージへの一斉配信が可能に。
内蔵カメラとAI(画像認識技術)を用いることで通行人数、視認人数、視認率、視認時間のレポーティングはもちろん、年齢と性別で視聴者を分析。交通広告ながら実測による効果計測が可能。空港利用者ならではの高所得なビジネスエリートや経営者層、観光・レジャーに関心の高い富裕層や訪日外国人への効果的なアプローチを実現します。

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